Sonnet 5.5で文書・スライド・表計算を作るプロンプト3例

意思決定メモ、スライド構成、表計算レビュー向けのオリジナルプロンプト。出典の確認と成果物の合格基準を付け、検証済みの架空計算例も紹介します。

絵筆の線画と「Sonnet 5.5 Work Prompts」のタイトル。

Sonnet 5.5への指示には、成果物、使ってよい根拠、合格条件を明記しましょう。 「プロらしいプレゼンを作って」だけでは、モデルに補わせる部分が多すぎます。資料、読者、完成条件を渡し、共有前に結果を確認してください。

Anthropicの公開告知は文書、スライド、表計算を想定する強みとして挙げています。以下はそれらの仕事に向けて独自に作成した編集用テンプレートです。成功したSonnet実行の記録や性能の証拠ではありません。こちらのClaude Code試行は組織の方針でアクセスが停止されました。出発点として利用し、承認された自分のアカウントで試してください。

先に資料をまとめる

読者、目的、根拠となる事実、未解決の疑問、出力形式を短く明示した資料を用意します。練習用に作った数値には架空データと表示してください。業務資料では、組織が認めたモデル利用で許可される場合を除き、機密情報を除きます。

テキスト応答、描画されたファイル、検証済み成果物は別の段階です。Sonnetの仕様は入力をテキストと画像、出力をテキストとしています。PPTXやXLSXそのものを作るには、周辺アプリケーション、ツール、権限が必要です。チャットにスライド構成が出ただけでファイル作成まで保証しないでください。

テンプレート1:1ページの意思決定メモ

提供したメモから判断材料をまとめたいときに使います。実行前に角括弧の箇所を置き換えてください。

[読者]向けに、1ページの意思決定メモを作成してください。
支援する意思決定:[決めたいこと]。
下記の資料だけを使ってください。数値、顧客の発言、製品機能、日付を
作らないでください。根拠のない項目には「根拠が必要」と記してください。

出力内容:
1. 推奨案。資料に記載された事実と明確に区別する。
2. 判断基準3つと、それぞれに対して資料が示す根拠。
3. 主なリスクと未解決の疑問。
4. 次の行動、担当者記入欄、日付記入欄。
5. 出典IDを参照する、主張と出典の対応表。

メモは500語以内にしてください。資料が矛盾する場合は、一方を黙って
選ばず矛盾を残してください。資料:[資料を貼り付ける]。

500語は書式上の目標であり、遵守の保証ではありません。日本語では語数の数え方も定めたうえで分量を確認し、各出典IDを検証してください。整った推奨文でも根拠がない場合があります。判断材料が足りないなら、不足情報を正直に列挙した出力にも価値があります。

レビューでは、事実に関する主張ごとに印を付け、元の資料までたどります。「資料にそうある」と「モデルが勧めている」を分けてください。妥当な推奨でも、それだけで確立した事実になるわけではありません。

テンプレート2:6枚のスライド構成

この指示は、プレゼンテーションツールや編集者がスライドに仕上げるための構成を出します。モデル単体で動画やスライドファイルを生成するという主張ではありません。

下記の承認済みメモを、[読者]向けの6枚のスライド構成にしてください。
プレゼンの目的は[一つの意思決定または行動]です。
承認済みメモだけを使い、市場統計を追加しないでください。

各スライドについて、タイトル、主メッセージ1つ、補足3点以内、
図の提案、発表者ノート、出典IDを出してください。
順番は、問題、根拠、選択肢、推奨、リスク、次の行動です。
不足する図や根拠は明示してください。
同じ段落を各スライドに繰り返さないでください。
承認済みメモ:[確認済みメモを貼り付ける]。

発表順に構成を読み、各スライドが一つのメッセージを持ち、判断を前へ進めているかを確認します。提案されたグラフに実データがあるかも確認してください。グラフを作る指示そのものはデータセットではありません。スクリーンショットの提案には、架空のUIではなく、使用許可のある本物の画面を使います。

選んだツールで描画した後は、実際の発表サイズで配置と文字のはみ出しを確認します。ノートには画面にない根拠不明の主張が入る場合があるため、表示テキストとは別に読みます。ファイルを書き出しただけでは品質確認は終わりません。

テンプレート3:小さな表計算をレビューする

条件を管理した練習には、item、quantity、unit_price列のCSVを使えます。通貨と単位は説明に残してください。次の指示は、見栄えのよい説明ではなく、追跡できる計算を求めます。

このCSVを米ドル建ての小さな支出表としてレビューしてください。
列はitem、quantity、unit_priceです。quantityは個数、unit_priceは
1個当たりの米ドル価格です。欠損値を黙って埋めないでください。

出力内容:
1. 欠損、負数、数値以外を含む検証上の問題。
2. 有効な各行のquantity × unit_price。
3. 有効行の合計と、別記した除外行。
4. 使用した正確な式、または再現可能な短いスクリプト。
5. 元データの値と計算した値の区別。

独立した再計算を行っていない限り、合計が検証済みだと言わないでください。
CSV:[機密情報を含まないCSVを貼り付ける]。

簡単な練習用資料として、ノート3冊を各4.50ドル、ペン2本を各1.25ドル、フォルダー1個を2.00ドルとします。独立した計算では13.50 + 2.50 + 2.00 = 18.00ドルです。教材用の架空数値であり、顧客の支出データでもSonnet生成結果でもありません。

総合計の前に各行の値を確認します。誤りが2行で偶然相殺されることがあるためです。金額の独立検証には小数を正確に扱う計算を使い、丸め方を決めてください。大きな表では非表示行、数式、単位にも注意が必要です。貼り付けたCSVは元のワークブックの全機能を保持しません。

3 種類の成果物に共通の練習用ソースを使う

意思決定メモ、スライド、表計算が別々の話にならないよう、共通のソース一式を使います。以下はすべて合成データです。小さな社内研修の例で、Ofox の顧客事例やモデルが作った事業計画ではありません。各テンプレートのソース欄に貼り付けてください。

S1 — 目的:6 人を対象に 2 時間の社内研修を準備する。
判断事項は、上限 20 米ドルの文具購入を承認するかどうか。
S2 — 確認済みの購入リスト:
item,quantity,unit_price
notebook,3,4.50
pen,2,1.25
folder,1,2.00
S3 — 単価は USD/個、数量は個数。税と送料は仕入先に未確認。
確認済みの割引もない。
S4 — 研修日と購入責任者は未定。発注前に承認が必要だが、まだ承認されていない。
S5 — 物品は共有セット。全員が各品を 1 個ずつ受け取るという根拠はない。
配分を作らないこと。

既知の商品小計は $18.00、上限までの差は $2.00 です。この差は確定した節約額ではなく、税と送料が不明なので最終請求が予算内になる証拠でもありません。参加者が 6 人でも全数量を 6 倍にはしません。ノートが 3 冊でも、3 人がノートを持てないとは言えません。もっともらしい補足をソースの境界で防ぎます。

この資料で出せるのは条件付きの提案であり、無条件の購入承認ではありません。最終見積もりを取り、担当者を決めてから承認する提案はできます。発注済み、税込みで予算内、日程確定とは書けません。

受け入れ可能な意思決定メモ

このソースを使う場合はテンプレート 1 に次の条件を追加します。

見出しを「判断、既知の事実、計算、条件、次の行動」とする。
商品小計 18.00 USD と残りの予算枠 2.00 USD を計算値として示す。
税、送料、責任者、日付は不明とする。購入を承認したり、6 人全員に
個別セットがあると示唆したりしない。費用の出典は S2/S3、承認状態は S4。
最終総額が確定できなければ、提案に条件を付ける。

これらはソースから編集部が導いた検証対象で、Sonnet の実際の回答ではありません。提案と留保条件を一緒に読みます。「$18 の購入を承認する」は総額未確定を落とし、「承認前に最終見積もりを得る」は条件を保ちます。税ゼロの根拠として S1 を引用しても、ID が存在するだけで引用は誤りです。出典の記載と主張の裏付けを分けて確認します。

修正依頼は欠陥を特定します。「$18 を最終請求額としているが、S3 では税と送料が不明。その文と依存する提案を直し、既知の商品小計は保持する」と伝えます。漠然と正確さを求めるより、有効な内容を残しつつ根拠のない推論だけを直せます。

確認したメモを 6 枚に分ける

次は編集上の構成案であり、レンダリング済み資料でも Sonnet の生成結果でもありません。

スライド主メッセージ根拠・表現受け入れ条件
1 判断文具購入には条件付きの承認が必要$20 上限、S1/S4承認済みと書かない
2 既知の費用商品合計は $183 行の表、S2/S3行合計 $13.50、$2.50、$2.00
3 選択肢最終見積もり後に承認または調整判断フロー選択肢を過去の出来事にしない
4 提案発注前に追加料金を確認残り $2確実な節約と呼ばない
5 リスク税、送料、配分が不明不明点一覧仕入先の約束を創作しない
6 次の行動担当者と日付を決め、見積もりを取る未定欄、S4プレースホルダーを残す

6 人への配分を円グラフにしてはいけません。配分データがありません。単純な費用表のほうが既知の事実を正確に伝えます。グラフを使うなら USD を統一し、数量ではなく同じ行合計から描画します。

作成ツールでファイルにした後は、実際の発表サイズで全 6 枚を見ます。切れた文字、小さすぎるラベル、読みにくい表、証拠と合わないタイトルを確認します。ノートにも架空の主張が入るため別途読みます。はみ出す場合は画面上の文字を短くし、留保を読めるノートに残します。「税と送料は不明」を消して収めないでください。

行ごとの式で表計算を検証する

A1:C4 に 3 列の元データ、D1 に line_total、D2 に =B2*C2 を置き D3:D4 にコピー、D5 を =SUM(D2:D4) とします。期待値は D2=13.50、D3=2.50、D4=2.00、D5=18.00 です。通貨は見出しや書式で示します。明示した取り込み規則なしに $4.50 のような文字列と数値を混ぜません。

不正データの処理を先に定めます。空の数量を黙ってゼロにせず、数値でない単価を指摘します。負数は返品・返金の明確な規則が必要で、普通の購入として受理しません。不正行を除外するなら「有効行の小計」と表示し、除外行を列挙します。最終購入額ではありません。

この例は十進数で独立に計算できます。

from decimal import Decimal
rows = [(3, "4.50"), (2, "1.25"), (1, "2.00")]
line_totals = [Decimal(q) * Decimal(p) for q, p in rows]
assert line_totals == [Decimal("13.50"), Decimal("2.50"), Decimal("2.00")]
assert sum(line_totals) == Decimal("18.00")
print("Verified synthetic goods subtotal: USD 18.00")

実行して確認できるのは既知の合成商品計算だけです。税、仕入先の価格、生成したワークブックの数式は検証しません。実ファイルでは数式を確認し、表計算アプリで再計算します。キャッシュ値を読むライブラリーは古い合計を返す場合があります。入力数量と計算額を区別できるよう元シートを保持します。

欠陥が生まれた段階で直す

メモが日付を創作したならスライド化の前に直します。スライドが予算上限を理由に小計を $20 にしたなら、ソース解釈と依存する図・ノートを修正します。数量を掛けず単価だけ足して $7.75 にした表なら、説明文より先に行の式を直します。

成果物の状態を、草稿、独立確認済み、共有可能に分けます。ダウンロードできるだけでは後ろの 2 状態を証明しません。使用したソース版、修正点、担当者または検証スクリプトによる確認を記録します。これにより検証した資料を再利用し、見栄えのよい未検証の主張を広げずに済みます。

テンプレートをダウンロードして評価する

英語原版のプロンプト集と架空CSVをダウンロードできます。編集用テンプレートと独立検算済みの計算例を含むもので、モデルが生成した完成文書ではありません。本文の日本語版テンプレートとは別に、配布ファイルは英語原版です。他の人もレビューを再現できるよう、未編集の元資料を出力と一緒に保管してください。

成果物ごとに、依頼形式、不足する根拠、事実の修正、編集時間を記録します。effortを比較する場合は同じ資料とレビュー基準を使います。速度や費用差を解釈する前に、Sonnet effortガイドとAPI料金ガイドを確認してください。

よくある質問

これは検証したSonnetの出力ですか?
いいえ。独自テンプレートと、検算した架空の算数例です。Sonnet実行に成功したという主張はしていません。
APIから直接PPTXやXLSXが返りますか?
モデルのテキスト出力が自動的に完成したOfficeファイルになるわけではありません。ファイル作成と描画には、アプリやワークフロー内の適切なツールが必要です。
確認せずに結果を使えますか?
共有前に出典、計算、描画結果を確認してください。流暢な文章や有効なファイル形式は、事実が正しい証拠にはなりません。