Opus 5.5で動画を作る:プロンプト例とMP4への書き出し

Opus 5.5に編集可能な動画プロジェクトを依頼する3つのプロンプト例。RemotionのサンプルでプレビューからMP4書き出しまで確認します。

オリーブグレーの背景と淡いカードに黒い線で描いたメトロノーム。タイトルはOpus 5.5 Video。

コーディング環境でOpus 5.5に動画制作を依頼するなら、編集可能なアニメーションプロジェクトと、明示的な書き出し手順を指定します。 「動画を作って」だけでは、Webアニメーション、画面録画、MP4のどれを求めるのか決まりません。本記事では3つの制作プロンプト、Remotionの作業手順、長い動画を作る前に書き出し経路を確認できる小さなサンプルを紹介します。

zhuyansen氏が管理するコミュニティ作品集には、Opus 5.5によるものとして紹介された動画、モーショングラフィックス、3Dシーン、ゲームが集まっています。制作者の作例として扱い、条件をそろえたモデル評価や、どの作品も一度のプロンプトで再現できる証拠とは考えないでください。元のプロンプトがある項目もあれば、着想の参考になるだけの項目もあります。

以下の3つは独自の制作指示であり、Opus 5.5のベンチマークではありません。ダウンロード用サンプルは、このチュートリアルのためにCodexを使って制作し、ローカルのレンダリング例としてテストしたものです。Opusが生成した作品ではありません。魅力的なデモと自分の環境で得られる成果を比べる際には、この区別が必要です。

本記事でいう「Opus 5.5による動画生成」の範囲

同じ呼び方でも、制作経路は異なります。

経路コーディング支援AIが作るもの最終動画を作るもの
コードによるアニメーションCanvas、React/Remotionなどのプロジェクトブラウザー、レンダリング処理、エンコーダー
既存素材の編集タイムライン、レイアウト、編集コード動画・音声素材を使うエディターやレンダラー
動画モデルの呼び出し指示とAPI呼び出しの制御別の動画生成サービス

本記事は一つ目の方法を扱います。SNSの動画だけを見て、Opusにネイティブな動画出力APIがあると推定しないでください。また、ローカルで書き出せたことは、モデルが安定して良いプロジェクトを作れる証拠ではありません。

Remotion公式のClaude Codeプラグインは、Claude CodeによるRemotionプロジェクトの作成・編集を支援します。タイミングやテキストを後から編集したい場合の出発点になります。コードで描く図形より実写映像が主目的なら、既存素材の編集や専用の動画モデルを使う方法を選びます。

まず小さなプロジェクトを書き出す

完成度の高いCMを依頼する前に、手元で基本的なコンポジションを書き出せるか確認します。編集可能なサンプルプロジェクトをダウンロードし、新しいフォルダーに展開してREADMEを読んでください。Node.js、npm、React、Remotionを使います。ロックファイルで依存関係を固定しており、初回設定ではレンダリング用ブラウザーや実行環境の部品がダウンロードされる場合があります。

展開先で実行します。

npm ci
npm start

端末に表示されたStudioのアドレスを開き、Promoを選びます。サンプルには3つのシーン、進行状況を示す線、src/index.tsxで編集できるテキストがあります。出力仕様は15秒、1280 × 720、30 fpsです。サンプルの仕様であり、モデルの上限ではありません。意図的に無音にしているため、音声トラックがないのは正常です。

Codexを使って制作したローカルレンダリング例です。Opus 5.5の出力ではありません。英語のテキストはシーンの時間配分を示すもので、サンプルプロジェクトで自分の文章に置き換えられます。

プレビューが動いたら書き出します。

npm run render

付属スクリプトは、公式文書にあるRemotion CLI操作を実行します。

npx remotion render src/index.tsx Promo out/promo.mp4 --codec=h264 --pixel-format=yuv420p --muted

動画プレーヤーでout/promo.mp4を開き、冒頭、5秒と10秒の切り替え、最後を確認します。サンプルは書き出せるのに後から生成したプロジェクトが失敗する場合、正常な比較対象として使えます。用途に応じてRemotionのライセンス条件も確認してください。ローカルレンダリングだからといって、あらゆる商用利用が無料になるわけではありません。

Claude Codeを動画プロジェクトにつなぐ

展開したフォルダーでClaude Codeを開き、アカウントや設定したプロバイダーで提供されていればOpus 5.5を選びます。「Opusを使って」と書くことに頼らず、クライアントのモデル選択を確認してください。モデルのアクセス権とローカルレンダリングは別です。APIキーだけではブラウザーはインストールされず、ファイルへのアクセス権も得られません。

公式Remotion連携を使う場合は、プラグインの設定手順に従います。

claude plugin marketplace add remotion-dev/claude-code-plugin
claude plugin install remotion@remotion

インストール後はClaude Codeを再起動します。プラグインの内容と環境の通常のツール権限を確認してください。Claude向け動画スキル集は情報収集に役立ちますが、サンプルを動かすために一式すべてを導入する必要はありません。

最初は一つのシーンの見出しだけを変え、再レンダリングして変更箇所を確認します。独自のエンドポイントでは、提供者が文書化したモデルIDとプロトコルを使ってください。ツールスキーマが拒否される場合は、アニメーション自体とは別にClaude CodeのArtifactスキーマエラーを調べます。

企画を素材・フレーム・検収表に落とし込む

テンプレートを送る前に、ファイル名、用途、出典、公開許可、必要なクレジットを素材一覧にします。承認済みの実行用素材は public/ に置き、元の画面画像は別保存して後から切り抜きを追跡できるようにします。顧客名や非公開ワークスペースが写るなら、許可された匿名化版を用意してから渡してください。

製品紹介なら、動きを頼む前に三場面の文案を決めます。問題を一文、根拠のある利点を二つ、最後の行動喚起を一つ用意し、各利点に対応する提供画像を選びます。これでアシスタントの事実上の根拠と、あなたが確認する具体的な基準ができます。美しい切り替えでも、架空の主張は補えません。

場面計画をフレーム番号に変換します。30 fps では 5 秒が 150 フレーム。スターターの場面は 0–149、150–299、300–449 で、最終フレームは 450 ではなく 449 です。これはサンプルの設計です。fps や長さを変えたら composition と場面境界の両方を再計算します。

検収表はたとえば次のようになります。

項目確認する根拠
製品の主張モデルの記憶ではなく提供した事実表
画面画像承認済みファイルと実際の UI 文字
場面の切り替え30 fps スターターの 150、300 フレーム
最後のカード承認済み CTA が 449 フレームまで読める
書き出し実在する 15 秒、1280 × 720 の H.264 ファイル
音声本物の音声トラックを追加するまでは意図的に無音

これは検収用テンプレートであり、今後のモデル修正が合格済みだという主張ではありません。編集可能なソースと一緒に保存し、次の修正を求める前に不合格点を記録します。

Opus 5.5向けの動画プロンプト3例

使用前に角括弧内をすべて置き換えてください。これらは調整して使う制作指示であり、制作者の発言を転載したものでも、一度で完成する保証でもありません。同じソースプロジェクトを修正していけば、変更点を比較できます。

1. 15秒の製品紹介動画

実在する製品の特徴をアニメーションで伝える用途です。利用許可のあるスクリーンショットを渡してください。生成したUIのモックアップを、実製品の操作録画のように見せないでください。

この既存のRemotionプロジェクトで作業してください。[対象者]が[タスク]を
行うための[製品名]について、15秒の製品紹介動画を作成してください。
使用できる素材はpublic/内の提供済みスクリーンショットと、次の承認済み事実だけです。
[事実]。機能、顧客の発言、性能に関する主張を創作しないでください。

コンポジションIDはPromo、1280x720、30 fps、450フレームを維持してください。
0〜3秒:ユーザーの課題を読みやすい一文で示す。
3〜10秒:提供済みの製品スクリーンショットを2枚使い、それぞれ利点を一つ示す。
10〜15秒:[承認済みCTA]を示し、最後の画面は読める長さだけ維持する。
[ブランドカラー]、明瞭な文字組み、控えめなカメラ移動を使ってください。
実時間のタイマーに依存せず、フレーム番号からアニメーションを計算してください。
初版は無音にし、すべての文章をソースで編集できるようにしてください。

既存のレンダリングコマンドを実行し、代表フレームを確認してください。
出力先、不足する素材、未確認事項を報告してください。
MP4が作成されていなければ成功と報告しないでください。

長さとコンポジションIDを固定すると、書き出し時の曖昧さを減らせます。結果を見た後は「もっとすごく」ではなく、「12秒以降は最後の画面を保持する」など具体的に修正を依頼します。

2. 30秒の解説動画

図、ラベル、場面転換で説明できる工程に向いています。事実の説明と映像の両方を即興で作らせるのではなく、根拠となる情報を渡します。

[テーマ]について、編集可能な30秒のRemotion解説動画を作ってください。
使用する事実は次の資料だけです:[確認済みの事実と出典を貼り付け]。
対象者:[対象者]。画面上の言語:[言語]。
コンポジションIDはExplainer、1280x720、30 fps、900フレーム。
構成は、問い、3段階の仕組み、実践に役立つ要点一つとします。
各シーンはナレーションなしで一つの考えが伝わるようにしてください。
ラベルは読みやすくし、関係性は単純な図形で示してください。
統計を追加したり、説明用の数値を実測値のように扱ったりしないでください。

フレームに基づいて動かし、初版は無音にしてください。
ソースを保存し、ExplainerをMP4にする正確なコマンドを示してください。
レンダリングし、シーンの境界、ラベルの見切れ、最後のフレームを確認してください。
レンダラーを実行できない場合は、その旨と残りの手順を明示してください。

後でナレーションを付ける場合は、承認済み台本と音声ファイル、または明示的に設定した音声サービスを渡します。プロンプトに「ナレーション付き」と加えても音声トラックが存在する証拠にはなりません。実際の録音に時間を合わせてから再度書き出します。このサンプルに音声を加える場合は、package.jsonのレンダリングスクリプトから--mutedを外してください。残したままだと、書き出し時に音声が意図的に無効化されます。

3. 短いアニメーショングラフ

提供されたデータセットがある場合に使います。目標は読めるグラフであり、値を変えたり目盛りを隠したりして見栄えを強めることではありません。

[CSVファイル名]から20秒のRemotionグラフアニメーションを作ってください。
コンポジションIDはChart、1280x720、30 fps、600フレーム。
提供した値をそのまま読み取り、欠損データを創作・補完しないでください。
指標、単位、対象期間、出典を画面に示してください。
渡したデータが合成データや説明用データなら、その旨を明示してください。
目盛りは一貫させ、ラベルを常に読みやすく保ってください。

問いを示す、値を表示する、完成したグラフを保持する、という順で進め、
最後に提供済みの要点[承認済みの要点]を示してください。
この版は無音にし、フレーム駆動の動きとローカル素材を使ってください。
MP4を書き出し、編集可能なソースを保存してください。
検証で問題があれば報告し、黙ってデータを変更したりラベルを省いたりしないでください。

公開前には画面上の値を一つずつ入力ファイルと照合します。コードのレンダリング成功だけでは、図がキャプションの主張を裏付けるかどうかは分かりません。

プレビューからMP4に進めない場合

症状次に調べること
HTMLだけが納品されたどのレンダラーで動画にするか確認。HTMLはMP4ではない
コンポジションが見つからないCLIのIDとプロジェクトの登録IDを一致させる
プレビューは動くが書き出すと静止するフレーム駆動ではなく実時間タイマーやCSSアニメーションを使っていないか
レンダリング中に画像が消える素材のパス、ファイル名、外部通信への依存
音が出ないタイムラインに音声素材があるか。サンプルは意図的に無音
文字が見切れる、読めない出力解像度のフレームで確認し、文字を減らすか表示時間を延ばす

Remotionでは現在のフレームを取得するAPIを基準にタイミングを決めます。レンダラーは各フレームを独立して要求できるため、実際の経過時間だけで進むブラウザーアニメーションでは代用できません。

FFprobeがあれば、完成ファイルを調べられます。

ffprobe -v error -show_entries stream=codec_type,codec_name,width,height,r_frame_rate -show_entries format=duration -of json out/promo.mp4

確認できるのはメタデータであり、映像品質ではありません。動画そのものも再生してください。音声を加えた場合は単語の欠落、音割れ、時間のずれを聴いて確認します。次の修正を依頼する前に、動くプロジェクトを保存してください。

毎回全編を書き出す前に静止画を確認する

Remotion の still コマンドで指定フレームを確認できます。スターターフォルダーから中間と最後を出力します。

npx remotion still src/index.tsx Promo out/midpoint.png --frame=225
npx remotion still src/index.tsx Promo out/final.png --frame=449

PNG を実際の出力サイズで開き、文字切れ、意図しない重なり、欠けた画像、CTA の早すぎる退場を確認します。切り替えが怪しければ境界の前後一フレームも見ます。静止画ではカクつきや不快な動きは分からないため、最終 MP4 の視聴を置き換えるものではありません。

「449 フレームで CTA の右端が切れる。文案は保って安全余白を広げて」のように具体的に伝えます。「もっと洗練して」より確認しやすくなります。一度に一つの問題を直し、正常だったソースを残します。モデルが無関係な時間、色、主張まで変えたなら、その差分を確認して戻してから進めます。

サンプルの FFprobe 結果は H.264 動画、幅 1280、高さ 720、フレームレート 30/1、長さ約 15 秒が期待値です。--muted を指定するため音声ストリームはありません。スターターに基づく条件であり、編集したすべてのプロジェクトに保証する値ではありません。

修正後に書き出しが壊れたら

元のスターターは触らず、コピーで作業します。npm ci が失敗したら、エラー、Node/npm 版、ネットワーク、lockfile の整合性を確認してからアニメーションを変更します。lockfile の削除を定番の対処にしないでください。固定された依存関係が変わり、再現が難しくなります。

Explainer や Chart が見つからない場合、テンプレートで要求した composition がソースに登録されているか確認します。スターターが保証するのは既存の Promo だけです。プロンプトに新名称を書いても登録は済みません。ソースの追加を求め、Studio の一覧を確認してから再実行します。

外部画像やフォントで止まるなら、承認済みローカル素材に替えて対象フレームを再描画します。プレビューのブラウザーにあるキャッシュやネットワーク権限が、描画プロセスにはない場合があります。同じフレームの結果が毎回違うなら乱数、タイマー、フレームに依存しない状態を調べます。偶然よかったプレビューを録画して再現可能な出力と呼ばず、原因を直してください。

メタデータ、画面、事実確認を通したら、最終 MP4 を明確な名前の納品フォルダーにコピーし、ソース版と検収表も保存します。モデル利用、素材、ナレーション、レンダリング費用は分けます。成果物は確認した実ファイルと編集可能ソースであり、成功プロンプトの画面や未確認の書き出し報告ではありません。

動画を共有する前に

公開できる素材だけを使い、実製品のスクリーンショットと説明用モックアップを区別します。誤字、事実の主張、字幕、最後の行動喚起を確認してください。生成されたプロジェクトに機密ファイルや認証情報へのアクセスを与えて実行する前に、ソースの変更も確認します。

費用はモデル利用、画像・動画素材、音声サービス、レンダリングに分けて考えます。それぞれ課金される可能性があります。本記事は動画1本の価格を提示せず、サブスクリプションが外部サービスまで含むとも主張しません。コミュニティで安く作れたという例は、別の指示や環境での価格保証にはなりません。

モデルへのアクセスにOfoxを使う場合は、API連携ガイド(英語)から始め、現在のモデルとクライアントの互換性を確認してください。それによってOfoxのチャット画面がローカルのRemotionレンダラーになるわけではありません。まず小さなプロジェクトで実際のファイルを書き出し、一つずつ変更します。

よくある質問

Opus 5.5に動画のプロンプトを送ると、そのままMP4が返りますか?
必ずしもそうではありません。コーディングの流れではプロジェクトやスクリプトを作り、レンダリングツールでMP4を生成します。環境で実行できるツールと、実際に書き出されたファイルを確認してください。
ClaudeのWebアプリにプロンプトを貼り付けても使えますか?
制作指示として使えますが、ツールや出力形式はClaude Codeと異なる場合があります。再生できるHTMLアニメーションが、自動的にダウンロード可能なMP4になるわけではありません。
サンプルプロジェクトにAPIキーは必要ですか?
不要です。付属のサンプルはモデルを呼び出さずローカルでレンダリングします。Claudeなどに編集させる工程は別で、アクセス権や課金条件も別途確認が必要です。
このテンプレートはOpus 5.5でベンチマーク済みですか?
いいえ。独自に作成した制作指示であり、モデルの実測テストではありません。サンプルはレンダリング手順の確認用にCodexを使って制作しました。コミュニティのOpus作品は出典を分けて示しています。