Codex Computer Use 完全ガイド:Mac / Windows のデスクトップを AI に操作させる(2026)
Codex Computer Use を Windows で設定する手順と、画面を操作できないときの確認事項。Mac との違い、アプリ許可、nodePath・sandbox エラーへの切り分けを解説。
Windows で Codex に画面操作を頼むには、Computer Use プラグインを有効にし、対象アプリを現在のデスクトップに表示します。Windows では操作中にポインターとキーボードを使うため、同じセッションで別の作業を並行しないことが前提です。 Mac のバックグラウンド操作やロック中の利用とは分けて考えてください。
2026年9月16日に公式 Computer Use ガイドを確認しました。現在の説明では ChatGPT デスクトップアプリ内の Work / Codex から設定します。手元の画面が Codex 表記でも、以下では機能名の Computer Use を目印にします。提供可否は利用地域・アカウント・管理者設定にも依存するため、設定項目がない場合に OS の権限だけを変更しても解決しません。
Computer Use、ブラウザ操作、CLI の違い
| やりたいこと | 最初に使う手段 | 確認するもの |
|---|---|---|
| ファイルの修正、テスト、Git 操作 | Codex のコマンド実行 | 作業ディレクトリとサンドボックス |
| 開発中の Web ページの表示確認 | 内蔵ブラウザ | 対象 URL と画面幅 |
| 接続済みサービスのデータ取得 | 専用プラグイン / MCP | 接続先とアクセス権 |
| Windows アプリのボタンやメニューを操作 | Computer Use | 表示中のウィンドウとアプリ許可 |
Computer Use は GUI を見て操作する機能です。CLI が動いたことだけでは、デスクトップの操作権限やブラウザ拡張の接続まで確認できません。専用の連携手段がある処理はそちらを使い、画面上の状態を確かめる必要がある部分に Computer Use を使うと、確認範囲が明確になります。
Windows で使い始める手順
- デスクトップアプリで Codex、または ChatGPT の Work を選びます。
- Plugins → Computer Use を開き、表示される場合は Install plugin / Enable を選びます。Computer Use の server と skill の両方が有効か確認します。
- Settings → Computer use でアプリへのアクセス設定を確認します。会社の管理対象端末では、保存できる許可や操作対象が制限される場合があります。
- 操作させたいアプリを現在の Windows デスクトップに表示します。画面をロックせず、処理中は別のウィンドウへ切り替えずに待ちます。
- 最初は変更を伴わない短い依頼を出します。アプリへのアクセスを求められたら、対象が正しいか確認して許可します。
たとえば、電卓を手動で開いてから次のように依頼します。
Computer Use で、現在開いている電卓の表示を読み取ってください。
ボタンを押したり、ほかのアプリを開いたりする必要はありません。
表示を正しく読めたら、電卓で簡単な計算を行うなど、結果をすぐ確認できる操作へ進めます。これは動作確認用の手順例であり、本記事で Windows 実機テストを行った結果ではありません。
Windows の許可設定はどこに保存される?
通常は設定画面の Always-allowed apps から管理します。現在の公式仕様では、永続的な許可は $CODEX_HOME/config.toml の次の項目に保存されます。
[computer_use.windows]
always_allowed_app_ids = ["mspaint.exe"]
これは Paint を許可する設定例です。使わないアプリまで追加する必要はありません。アプリ ID は Computer Use が報告する識別子を使います。旧版の $CODEX_HOME/computer-use/config.toml の許可リストは移行対象で、旧 denied リストは現在のポリシースキーマに含まれません。以前の記事や設定例をそのままコピーせず、現在の設定画面から確認してください。
管理者の requirements.toml による制限は、このローカル許可とは別です。アプリを許可リストへ追加しても、組織の制限は解除されません。
Windows で操作できないときの切り分け
「画面が見えない」「アプリが起動しない」「コマンドが動かない」では調べる場所が違います。
| 症状 | 最初の確認 | 次の対応 |
|---|---|---|
| Computer Use 自体が表示されない | プラグインの導入・有効状態、利用アカウント、管理者設定 | 公式ガイドと手元の提供状態を照合 |
| 起動するが対象アプリを操作できない | 対象が現在のデスクトップに見えているか、アプリ許可があるか | 表示と許可を整え、読み取りだけで再確認 |
| 途中で別の画面に移ってしまう | 自分の操作が同じセッションへ入っていないか | タスクを停止し、対象を一つに絞って再開 |
| ロックすると操作が続かない | Windows の前景操作という制約 | ロック中の実行を前提にしない |
failed to start codex app-server / nodePath が出る | ローカル実行環境・ブラウザ連携の起動段階 | app-server の診断記事へ |
helper_failed / SetNamedSecurityInfoW ... 5 が出る | Windows サンドボックスの初期設定・更新段階 | サンドボックスエラーの診断記事へ |
Computer Use のアプリ許可と、コマンド実行用の Windows サンドボックスは別の仕組みです。たとえばアプリの画面を読めても、サンドボックスの準備に失敗してファイル操作が進まない場合があります。画面操作の設定だけを変更し続けず、実際のエラー名に合わせて調べます。
macOS での設定と Windows との違い
macOS もプラグインの導入から始めます。その後、システム設定 → プライバシーとセキュリティ で、Computer Use に必要な画面収録とアクセシビリティの権限を確認します。前者は画面の取得、後者はクリックや入力のための権限です。アプリ内で「このアプリを操作してよい」と許可する設定とは別です。
| 機能 | macOS | Windows |
|---|---|---|
| GUI の確認と操作 | 対応するアプリと許可の範囲で利用 | 対応するアプリと許可の範囲で利用 |
| 同じ PC で別の作業を継続 | バックグラウンド操作が可能 | 現在のデスクトップを使用するため並行操作しない |
| ロック中の Computer Use | 別途有効化する Locked use がある | 同じ機能は利用できない |
| OS 側の主な確認 | 画面収録・アクセシビリティ | 対象アプリがアクティブなデスクトップに表示されていること |
Windows で主作業と分ける必要がある場合、公式ガイドには Windows 仮想マシン内でアプリを動かす選択肢もあります。ただし VM の導入・ライセンス・接続環境まで本記事の動作確認範囲には含めません。
依頼を短く、結果を検証できる形にする
「この PC を整理して」よりも、対象・操作・終了条件を具体的に書きます。
@Computer 開いている設定画面で現在のテーマ名を確認してください。
設定は変更せず、テーマ名と確認した画面を報告してください。
操作を伴う場合も、どこまで実行してよいかを伝えます。
開いているテスト用アプリで、設定からダークテーマに切り替えてください。
表示が変わったことを確認し、最後に元のテーマへ戻してください。
これらは依頼文の例です。成功を判断するときは「完了」という返答だけでなく、実際の画面や保存されたファイルを確認します。外部送信、購入、削除を含む業務では、その操作を行う権限も別途確認してください。
タスク中に見えている情報は処理対象になり得るため、不要な機密アプリは閉じます。操作が意図と違えば停止し、依頼を狭くしてやり直します。Computer Use を使っても、ファイルやコマンドに設定されたサンドボックスの境界がなくなるわけではありません。
よくある質問
Windows で Mac のように裏で動かせますか?
現在の公式仕様では、Windows は前景のデスクトップを使います。同じセッションで自分も作業を続ける運用や、PC をロックしたままの操作は前提にできません。
CLI のインストールだけで Computer Use が使えますか?
このガイドの Computer Use はデスクトップアプリのプラグインです。CLI のインストールとデスクトップのプラグイン設定は分けて確認します。
Always allow を設定すれば、すべての確認がなくなりますか?
保存されるのは対象アプリへの許可です。機密性の高い操作の確認や、管理者が設定した制限、ファイル・コマンドの権限まで解除するものではありません。
参考資料
よくある質問
- Windows で Computer Use を使うには?
- デスクトップアプリで Computer Use プラグインを有効にし、対象アプリを現在のデスクトップに表示します。Windows は前景で操作するため、同じセッションで別の作業を並行せず、必要なアプリ許可を確認します。
- Windows でもロック中に操作できますか?
- 現在の公式ガイドでは Locked use は macOS 向けです。Windows は現在のデスクトップを使うため、ロック中の操作は前提にできません。
- Windows のアプリ許可はどこに保存されますか?
- 現在は $CODEX_HOME/config.toml の [computer_use.windows] にある always_allowed_app_ids です。通常は設定画面から管理します。管理者の制限やコマンド実行の権限とは別です。


